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こんにちは虚無ですお久しぶりです。
ちょっとネタを思いついたんでここに書こうかと。
もしかしたら話が進むと勘違い系で、へたれとか間抜けとかそういう問題以前に情けない主人公を書きたい・・・。




『愛してる、この身をかけて、君との永遠の愛を誓うよ』

ちょっとばかし、かっこつけてみて、プロポーズしてみた。
使えるようになった念の制約と誓約もフル活用して、俺は生涯で最大の覚悟で望んだんだ。
絶対に彼女は俺に答えてくれる、確信していたのに。


『は? あんた、ばっかじゃないの? こんな付き合い遊びに決まってんでしょ』


そう言われて、彼女が姿を消した瞬間、俺は消滅した。
えええーーだってキャサリン!! お前俺に何度だって愛してるって言ってくれたじゃんかよー!?
この間ねだってきてくれた宝石だって、俺が必死で盗ってきたらあーんなに熱烈に抱きしめてくれたのに、世界第三美味を豪華に使用したレストランにつれてったときとか思わず涙ぐんで俺の愛を感じちゃったりとかしてたんじゃないのー!!???







「あなた、世界最大級の馬鹿でしょう」
『・・・うるさい』
「その関係はどこからどう見たって貢ぐ男と貢がれる女。 その間に高貴な愛なんて存在は微塵もありませんよ。 欲望にまみれた愛はともかくとして」
『・・・・・・』

ううう、誰かー、このさわやか鬼畜眼鏡をどうにかしてくださーい。
俺今、体がないんでろくに話せないから、誰か俺の代わりにこの方をけちょんけちょんに伸してやってくださいよー。

「あなた、今何を考えていたか、そのまま私に伝えてくれませんか? 大丈夫ですよ、いくら身体が念の制約と制約によって消滅し、魂だけの存在になっても、思念を送ってくれればわかりますので」

・・・ずいぶんと説明的な俺の状態の解説ありがとう。
ってか思念なんて送らなくてもわかってるんじゃね?
こいつの言うとおり、今の俺は魂だけの存在になっているらしい、らしいって言うのは自分でも実感がないからだ。
今話してるやつの顔はわかるし、声も聞こえるけど、それは視覚や聴覚を通して存在を認めてるんじゃなくて、ただそう“感じて”いるからわかる。
会ったばかりのこいつがなんで魂だけの存在のはずの俺を認識できるのかとか、思念を読み取れるってどうゆうことだとかこいつの正体とかいろいろ気になるけど、深く考えることが苦手な俺はすぐに突き止めることを放棄した。

だって、そんなの知ったって俺に害も得もなにもないし。

「とりあえず、ここでこんな奇特な出会いをしたのですから、しばらく一緒してみません?」
『・・・何故』

今の俺は、単語をぽつぽつとしか伝えることができない。
これでも結構な時間魂だけで過ごしてきたからこそできる芸当なのだ。
・・・決して飲み込みとかが悪いわけじゃない!!

「話を聞くところによると、あなたも念を使えるようなので、まずはご自分の肉体を作成するところから始めてみませんか? 魂だけの存在では、現実に干渉できませんしね」
『・・・・・・・・・』

や、あんた俺の話聞いてなかっただろ。
俺、普通にこのまま幽霊のようにさまよって楽して楽しむエンジョイライフ(?)を送るんだって力強くあんたに語ったはずなんだけど。

「さ、それではまず、あなたの念の系統を調べてみましょうか。 もしかしたら前と違っていることがあるかもしれませんしね」
『・・・・・・』

でも、今のこいつに何を言っても無駄・・・どころか藪蛇な感じがひしひしとしたので黙っといた。
ううう、さようなら今までの安穏とした幽霊ライフ(?)。


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何を間違えたのか一つのサイトの管理人になってしまった人物。
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